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温帯林におけるゴールデンモンキーによる付着散布の証拠 [原著]

Chen et al. (2018) First evidence of epizoochorous seed dispersal by golden snub-nosed monkeys (Rhinopithecus roxellana) in temperate forest. Plant Ecology 219:417-427.

霊長類による被食散布はよく研究されているが、付着散布についての知見は非常に限られている。2016年7月から11月に中国の温帯林において、人なれしているゴールデンモンキーの群れの12個体(オス4個体、メス4個体、ワカモノ4個体)を対象として、3日ごとにブラッシングして、毛に付着している種子を回収して、同定している。

5科7属8種1920個の種子を回収し、オオダイコンソウ、ヤブジラミ、キンミズヒキなどが優占していた。これは調査地の78種の草本の10.3%の種数に該当する。個体あたり8個の種子を運んでおり、性別や成長段階で種子数に差は見られない。個体あたりが運んでいる種子数は決して多くはないし、掲載写真のようにたくさんの種子をつけた個体ばかりというわけではなさそう。さらにグルーミングで種子を外すこともあるので、地上を歩きまわっているイノシシなどと比べると頻繁に運ぶわけではなさそうだが、初めての報告としての価値が高い。
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