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動物生態学におけるカメラトラップ:行動と活動パターン、第六章 個体数、密度、相対個体数:概念的な枠組み [書籍]

O'Connell et al. (2010) Camera Traps in Animal Ecology: Methods and Analyses, O'Brien, Chapter 6 Abundance, density and relative abundance: a conceptual framework, pp. 71-96

自動撮影カメラを用いた動物の個体数や関連指標の推定に用いられる手法についてまとめた章。次のトラの個体数を推定する章を読む前に必要な情報が掲載されている。最初に自動撮影カメラを用いた方法に限らず、個体数推定に必要な基礎情報をまとめている。

最初は個体数に関連した方法で、閉鎖Capture-Recaptureモデル(CRモデル)、開放CRモデル、混合タイムスケールモデルとそれらのモデルを利用する際の前提条件や利用可能な計算プログラムなどを紹介している。次に密度に関連した方法だが、こちらは自動撮影カメラ一台がカバーしている調査範囲をどのくらいに設定するかがポイント。こちらも単純なケースから初めて、だんだんと複雑なモデルを紹介している。最近はGPSテレメトリーを用いたデータといくつかの統計モデルを用いた結果とを比較するような研究がジャガーを対象にして行われており、モデルの妥当性も検討されている。

相対個体数の指標についてもかなりのページ数が割かれている。過去にAnimal Conservation誌上でもかなり議論されているし、その後も議論が続いている。問題点としては、相対個体数の指標が実際の個体数とどのくらい対応があるのか、確認されないままに使われている研究が多い点。本来は別の方法で校正作業を繰り返す必要があるが、そういった手順を踏んでいる研究は少ない。特定の場所や対象の先行研究で得られた校正値を応用することは、必ずしもよい方法ではない。

同一個体の多重撮影や複数個体が撮影された写真の取り扱いは、スマトラのデータに基づいた議論がなされているが、もう少し踏み込んだ内容でもよい気がする。
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