So-net無料ブログ作成

カオヤイの世界遺産登録用の報告書 [その他]

Lynam et al. (2006) Status of birds and large mammals in Thailand's Dong Phayayen - Khao Yai forest complex. Biodiversity Research and Training (BRT) Program and Wildlife Conservation Society, Bangkok, 245 pp.

私がカオヤイで調査を行っていたのと同時期に大規模に行われていたWCSがらみの調査報告書がようやく出版された。分布・個体数調査の報告書なので、大部分は各種の生息情報が鳥の調査はフィリップ・ラウンドが行っているのでかなり正確な調査になっていると思う。

大型哺乳類は自動撮影装置が主だが、私が調査行っていたカオヤイの中心部以外の周辺部でも調査を行っている。この報告書のデータがこの地域の世界自然遺産の申請の審査にも使われたのではないだろうか?中身はかなりショッキングな内容。カオヤイで動物がたくさんいるのは本当にHQ周辺くらいらしい。ブタオザルもカオヤイの全域にいるわけではなく、かなり分布は限られている模様。

周辺部に関しては、調査中にカササギサイチョウを撃ち落したのを見たとか書かれている。ピライさんのチームの調査でもカオヤイの東側は特に密漁がひどく、大きな木がある割には動物の気配がほとんどしないといっていた話と一致する。トラは1999年の調査ではまだ数個体確認されていたものが、2002年以降では1個体が何度も撮影されているらしい。

カオヤイにはかなり長い間通ったけど、トラに出会わなかったのも納得する。糞か足跡しか見たことがないものなあ。カオヤイはいい森だと思って調査をしていたけど、他の東南アジア地域と同様にほとんどは既に空洞化した森だったのかもしれない。カオヤイに関連した鳥類・哺乳類の調査は報告書の類までしっかり収集してあるので、文献情報は役に立つ。

コメント(0)  トラックバック(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。